❖ 老後の生活を真剣に考える方へ
もしあなたが50代或いはそれ以上の方でしたら、そろそろ第二の人生を考える時期でしょう。
そして、その第二の人生がバラ色になるか灰色になるかは、実はいまのあなたの行動のしかたにかかっているのです。
もしサラリーマンであれば、50代といえば既に30年くらい会社勤めをしている計算になります。
30年間も、会社という殻に守られて、職場を与えられ、役割を与えられ、仕事のしかたはすべて上司先輩から教えてもらえ、非常に恵まれた環境で仕事をすることで、その上お給料を頂けるという生活をしてきています。
「私の仕事はそんなに簡単で甘いものじゃない」
「営業は自分で仕事を取ってきているという自負がある」
「生産部門が機能しなかったら会社は何も売ることは出来ないんだよ」
いろいろな意見があるでしょう。ごもっともです。
でも一つ忘れてはいけないことがあります。
会社があなたを雇ってくれているから出来ているということです。
あなたの生活から「会社」という存在がなくなったら、どうしますか?
❖ サラリーマン病という大病に気づくべき
「サラリーマン病」という病があります。
実は会社があなたを雇ってくれており、仕事を与えてくれて、その仕事をすることで給料を支払ってくれているから、生活ができています。
「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」
こんなフレーズの歌がかつてありました。
なんと恵まれていることでしょうか。
しかし、長いことサラリーマンを続けていると、そして特に一つの会社に長くいつづけると、こんなに恵まれていることへの感謝を忘れがちになります。
これは、いつクビになるかわからない外資系よりも、終身雇用からスタートした伝統ある日本企業にありがちな現象です。
これが、サラリーマン病です。
あなたが一人で世の中を生き抜いているのではありません。
会社という殻があなたを守ってくれているのです。
そういうタイプの方は、いきなり社会に一人で放り出されると弱いです。
「転職は35歳まで」などと言われているのは、それが一因なのです。
外資系で鍛えられているような人は、50代後半になってもそのスキルを買う外資系企業が多くありますので、社会に放り出されても何とかなったりします。
しかし、たとえ外資系企業の勤務者であっても、日本で働く以上、会社を放り出される時は必ず来るのです。
それは「定年」です。
❖ 老後の生活のための老後資金を試算しましょう
50代になったらまず、自分の老後資金を計算してみましょう。
まず、定年になるまでにあと何カ月あり、どれくらいの資金を作れるかを計算します。
そして、自分が受け取れる厚生年金の金額をシミュレーションします。
あまりの厳しさに、おそらく愕然とされるでしょう。
特に、女性の方は結婚されて専業主婦の時期が長かったりすると、老後資金の形成にハンデがあることがあるので注意が必要ですね。
更に付け加えると、ご存知の通り現代の日本は少子高齢化がどんどん進んでいます。
何を意味しているかと言うと、高齢者ひとりあたりを支える労働人口がどんどん減っているということです。
年金受給者が増える一方で、年金の原資が減少しているために、支給される年金も減少するということです。
あなたが受給者になるころ、上記のシミュレーション通りに支払われる保証はまったくありません(おそらく減るでしょう)。
そして受給開始年齢もおそらく上がることでしょう。
さて、どうしたらよいのでしょうか。
❖ 老後の生活を守るための収入源を作るべきです
そう、1日も早く、老後の資金づくりを開始するべきです。
いまもバリバリの現役であったとしても、定年は必ずやってきます。
定年になってから慌てても遅いのです。
「会社の仕事が忙しくて、とても他のことはできないよ」
いえいえ、50代にもなればかなりのベテランです。
100%の力を振り絞らなくても、会社の仕事ができるはずです。
最大限の工夫をして会社の仕事への負担を最小限にとどめ、
今後の準備をいますぐ開始するべきなのです。
本当に手遅れになりますよ。
❖ 自分の生活は自分で守れることがベスト
かつて鎖国の時代も存在した島国の日本も、昨今のグローバル化によって人々の考え方がかなり変わってきました。
そして日本の中高年にも、自分の身を自分で守ろうとする方が増えてきています。
「国が何とかしてくれる」
「会社が何とかしてくれる」
「誰かが何かしてくれる」
長期間、ひとつの日本企業または公務員で勤め続けた経験しかない人に共通してみられる考え方の傾向と言われています。
そんな中で、自分で自分のために何かをしなければ何も変わらない、ということに気づき、積極的に行動する中高年が増えているのは、とても良い事です。
そして、本業の仕事の傍らで、副業として新しいことを始める人が増えてきました。
50代だけでなく、実は女性にも将来不安を抱える方が増えており、同じように行動を起こす人が増えています。
ではいったい彼らは、どのように将来の生活を守ろうとしているのでしょうか。
❖ 不労所得という収入が老後には最適
老後になると、体力や労働意欲の低下から、思うように働けなくなります。
それに、定年まで仕事を全うしたので、そろそろ趣味に没頭したり夫婦で旅行したり、悠々自適に暮らしたいという方が多いでしょう。
そんな生活の実現に向けて、現役のうちから行ったほうがよいのが、不労所得という収入源を構築する活動です。
不労所得は文字通り働かなくとも得られる収入のことで、たとえば不動産投資家が得る家賃収入や、株主が得る配当金収入、作家や作曲家が得る印税収入などが代表的です。
しかしこれらの難点は、初期投資が莫大だったり、リスクが高かったり、秀でた才能が必要だったりしますので、一般人にはあまり向きません。
そこで、広く一般の中高年の方や主婦を中心とした女性の間で、最近はこのような活動を副業として行う人が増えてきました。
- パソコンとインターネットだけで可能
- ノルマなどに縛られることはなし
- 少額でスタートできる
- 自分の好きな時間を使ってできる
- 完全在宅が可能
こういった性質から、多くの現役サラリーマンや主婦、子育てママさんなどから、忙しい毎日の合間でも出来るという評価を得ています。
逆に言うと、ノーリスクで不労所得が得られる方法はおそらく他にはないでしょう。
これは、ネットワーク・ビジネス(MLM)の一種ですが、リファーラル・マーケティングという手法をインターネットを使って展開するという方法です。
パソコンとインターネットが使えれば誰でも可能であり、専門知識や技能は必要ありません。
商品を売り歩いたりすることもなく、友人を勧誘するようなこともありません。
なので、会社に知られる心配もないのです。
自由な時間に、自分の都合に合わせて取り組めるところがポイントです。
❖ 一般人が不労所得を得るということ
不労所得は将来の生活資金のための強力な収入源ですが、本業を持ちながら、副業でできることは非常に限られます。
又吉さんの執筆活動も、もともとは副業だったかもしれませんが、才能や知名度などが作用して成功したのであり、一般人にはまず無理な話です。
なので、いま「確実にできること」「安全にできること」を、1日も早く始めることがもっとも重要です。
「明日からやろう」とか「一応考えておく」というタイプの人は、何をやってもうまく行きません。
今すぐその考え方を変えて、まずは行動を開始しましょう。
そして行動しながら考えることが重要です。
「走りながら考える」ことが、これからの世の中で必要な考え方なのです。
すでに「石橋をたたいて渡る」時代ではありません。
「切羽詰まったときにこそ、最高の能力を発揮できる。」
これはかのマイクロソフト創始者ビル・ゲイツの言葉です。
サラリーマン50歳はすでに切羽詰まっています。
家事や子育てで思うように働けなかった女性の方も、同じように切羽詰まっているはずです。
そのことにまず、自分自身が気づく必要があるでしょう。
そして、前向きに、明るい将来の第二の人生を切り開くのです。
それができるのは、あなた自身です。
会社でも、国でも、他の誰かでもありません。
他に依存する自分は今日限りで捨てて、自分の力で新しい一歩を共に歩み出しましょう。