❖ 50代は将来の生活を考える時です
生活のことを最優先に考え、仕事に家事子育てにと励んできた私たちも、あっという間に50代に突入です。
「ああ、もう50代か」
「早かったなぁ」
気が付けば、仕事も順調、収入もそれなりに十分、子供も大きくなって手がかからなくなり、ずーっとこのままならいいなぁ、なんてつい考えてしまったり。
今までの努力が実り、もっとも生活が安定している時期ですね。
将来のことを考えるのもついおろそかになりがち。
もう少しすれば悠々自適の年金生活?
いえいえ、実は現代の日本社会はそんなに豊かではありません。
将来のことをいま一度、見直す時期かもしれませんよ。
❖ なぜ未来へ投資なのでしょうか
よく自己投資とかいう言葉を聞きますよね。
将来の自分を育てるために先行投資することです。
たとえば英語力を身に着けるために英会話教室に通うとか、ある資格を取得するために専門学校に通うなど。
これらは、将来の自分をよりスキルアップさせ、会社員なら一流企業への転職や、社内ならポジションアップを狙うことで、より多くの収入を得ることが目的です。
良い仕事をすることで、より高い収入を得て、さらにより良い生活を実現するというのは、非常に価値のある努力です。
それに、学習するということは脳にもよい影響を与え、知識や見識も増えますので、人間としてもより充実できるといえますね。
しかし、人間は歳をとり、いずれ働けなくなる時が来ます。
そうすると、取得した資格や得たスキルは「昔取った杵柄」となってしまうのです。
だから努力しても無駄、と言っているのではありませんよ(笑)。
仕事ができる期間は、そのための努力をすべきです。
ただ、たとえば50代に差し掛かったら、仕事を終えたあと(定年後)のための投資が必要ということです。
老後への投資と言ってもいいでしょう。
いったい、どういうことなのでしょうか?
❖ 老後の生活をシミュレーション
老後を迎えた人の多くは、定年を境に年金生活に入ることでしょう。
中には、70歳過ぎまで働いてから引退する方ももちろんいらっしゃいます。
ちなみに、公的年金は、受給年齢を遅らせることで、受け取れる金額を増やすことができるのです。
なので、体と心が続く限り、働いたほうが障害年収は増えますが、ここでは65歳で定年 → 年金生活のパターンを考えて見ましょう。
◆ 老後の生活費はいったいいくら?
いきなり本題に入りますが、、
2人以上の世帯で世帯主が60歳以上の高齢無職世帯の支出の平均は以下の通りです。
- 60~64歳 月27万6620円
- 65~69歳 月27万5872円
- 70~74歳 月24万8122円
- 75歳以上 月22万7266円
- 全体平均 月24万7815円
「世帯主の年齢階級別家計支出(二人以上の世帯)-2015年-」
(総務省統計局)
つまり、ざっくりいうと、夫婦二人で月25万円ほど必要と言うことになります。
現役世代と比較すれば少ないわけですが、それでも現在の年金受給開始年齢である65歳を想定すると、月27万円以上は必要ということになります。
特に、現役時代に高収入だった人ほど、経済面で我慢する場面が少ない分、実は節制をすることが難しいのだそうですよ。
年収1000万以上、都内在住、外車を所有、夏休みは海外。。。
こういう世帯ほど、老後になってもその生活を変えることが難しいそうですが、老後は働くことが難しいわけですから、そう言ってもいられませんね。
◆ では年金はいくらもらえるか?
厚生労働省が発表した、2017年の年金額は、月額6万4941円とのことです。
会社員は厚生年金を受け取れますが、その標準的な年金額として、標準的な夫婦二人分の、国民年金を含めた金額は22万1277円とのことでした。
(出典:厚生労働省年金局)
えっと、確か65歳の必要生活費は27万円以上でしたよね。
そうすると、公的年金だけで生計を立てようとすると、毎月5万円以上の赤字になるという計算です。
しかも上記の年金支給額は、国民年金と厚生年金を40年間支払った場合の例であり、厚生年金は平均月収で変動するのです。
老後へ向けた投資が必要、の意味をなんとなく実感してきませんか?
❖ いまから備える将来への投資
現役世代の私たちがいま出来る、将来(老後)への備えはいくつかあります。
いずれも、収入がある今だからこそ、そして今しかできないことなので、1日も早く開始したほうが良いと言えますね。
◆ 確定拠出金年金への加入
最近は福利厚生の一環として、確定拠出金年金制度を導入する企業が増えてきました。
金融機関で口座を開き、毎月一定の金額を積み立て、年金を準備する制度です。
会社員を対象とした「企業型」、自営業者・主婦などを対象とした「個人型」の2種類があり、加入者が60歳になった時から、年金または一時金として受け取ることができます。
この制度の大きなポイントは積み立てた掛金が全額、「所得控除」といって大きな税制優遇を受けられる対象になるということ。
そして、積み立てたお金を定期預金や投資信託などの金融商品を、自分で選んで運用できることです。
※ 投資対象によってはマイナス利益になるリスクあり
なおかつ運用によって儲けた利益に税金がかからない(通常の証券口座で同じものを買うと税金がかかります!)のもポイントですね。
ある意味、すごい制度です。たとえばストックオプションを貰ったとしても、行使すれば「給与所得」とみなされて税金がかかりますので。
◆ 副業
ボソっとタイトル書きましたが。。
何のためにするかといえば、ずばり、老後の蓄えをふやすことです。
50代くらいになれば、仕事も自分でコントロールしやすくなります。
無我夢中で走ってきた若いころと違いますし、何よりインターネットやモバイル環境が整ったおかげで、いつでもどこでも出来ますね。
しかも、シニアには「経験」という絶対的な強みがありますよね。
自分の業務領域においては既にプロフェッショナルなわけです。
この強みを生かさない手はありません。
在宅ワークを紹介する代表的なサイトを載せておきます。
「自分にもできる」と感じられる仕事がたくさん見つかりますよ。
でも、稼いだお金を使っちゃってはいけません。
将来のための投資や貯蓄に回すんですよ!(笑)
◆ 年金のような収入源をつくる
将来のためのお金を稼ぐというよりは、将来得られる収入源づくりと言ったほうが良いでしょう。
年老いて働けなくなると、自らの手で収入を得ることが難しくなりますので、「収入源」を作ろう、というお仕事です。
言葉を変えると、不労所得を作り出す方法です。
実は不労所得とは、私たちの身の回りに結構あるんです。
不動産投資による家賃収入、個人ブログによるマーケティング、You Tube、株式投資、執筆による印税収入、発明による特許料などなど。
しかし問題点が一つ。
それは、秀でた才能や運が必要だったり、初期投資にかなりの金額が必要だったり、ある程度リスクが必要なものが多い点です。
私自身も不動産投資を経験していますが、投資物件の初期費用になんと1500万もかかりました。
なので、誰にでも可能でローリスクでないと、ここでご紹介する意味がありませんので、ここでは「個人ブログ」方式をご紹介しますね。
個人ブログでマーケティングする方法は大きく二つあります。
① アフィリエイトで広告宣伝を行う
② リファーラルマーケティングを展開する
① アフィリエイト
アフィリエイトは、自分のブログに商品やサービスのリンクを貼り、これをクリックしてくれた人がそこでお買い物をした場合に、広告収入が支払われる仕組みです。
買ってくれた方は、それが消耗品だった場合でも、再購入は直接商品サイトから購入するので、初回購入分のみに対する広告収入となります。
なので、常に新しい顧客を誘引する必要がありますが、きちんとしたノウハウを身に着ければ、継続収入が期待できます。
広告はASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)が扱っている広告商材を使いますが、ASP側がその商品の取り扱いをやめた場合はリンク切れが起きます。
もっとも手っ取り早い方法の一つは、こちらのASPサイトに登録し、そこが展開中の「ファンブログ」を立ち上げるのが簡単です。
② リファーラルマーケティング
これは、ASP経由ではなく、製品の発売元である企業から委託という形で、流通経路を開拓する方法です。
流通経路に製造元と消費者しかいないダイレクトセリング方式で、紹介者は製品や代金のやり取りなどを行うことはありません。
ブログを活用するという点ではアフィリエイトに似ていますが、ASPを介さないので、リンク切れの心配もご無用!
そのダイレクトセリング企業が存続する限り、ブログという紹介ツールが機能し続けるんです。
なので、不労所得を構築する良い方法とされているんですよ。
特定の企業の製品を扱いますので、マーケティング方法をある程度絞れるという点では、ノウハウ化しやすく、マニュアル類が整備されていて、その通りにやれば良い的な事例もいくつか存在します。
誰にでもできるマニュアル完備のサービスとしてはこちらの例がクオリティ的にも良いでしょう。
パソコンさえあれば、誰にでも可能なんです。
❖ まさに「備えあれば患いなし」
やっぱり、「備える」ということが重要なんですね。
いろいろと調べていると、頭でっかちにはなりますが、それだけじゃ何も変わらないんでね。
何でもそうかもしれませんが、行動を起こすことが自分を変える最速の手段でしょう。
私たちの将来は決してバラ色じゃありません。
アリとキリギリスのアリさん目指して一緒に頑張りましょう。