いまの50代諸氏、いつまで働きますか?
50代といえば、もうすでに将来や年金のことを考え、その生活に不安を感じている人が多いでしょう。
サラリーマンの場合、普通に考えると、60歳定年、65歳までは希望就職、そのまま年金受給者の生活、が多いのではないでしょうか。
65歳にもなれば、体力気力が衰えますので、今まで頑張ってきたんだし、悠々自適の年金生活、と思っていたら昨今の超高齢化社会!
少子高齢化のため、我々の年金はわずかしかもらえないというではないですか!
こうしちゃいられない、もう少し働かなければいけなさそうだ。。
さて、いくつまで働いたら安心の老後を迎えられるのでしょうか。
長く働きたい人の割合は?
厚生労働省「平成26年高年齢者の雇用状況」によると、60歳定年企業において、ある調査期間(平成25年6月1日~平成26年5月31日)に定年に到達した人のうち、
・継続雇用された者 81.4%
・継続雇用を希望しなかった者 18.3%
・継続雇用を希望したが継続雇用されなかった者 0.3%
と、8割超が継続雇用を希望、実際に再雇用されたそうです。
現在の公的年金の支給開始が65歳なので、5年間の空白を働いて過ごしたいという人がかなり多いということを表していますね。
そして、その働く理由は(複数回答)、
1位 現在の生活のため 78.5%
2位 老後の生活に備えて 47.0%
3位 健康のため 35.4%
4位 会社や職場から働くことを望まれているから 32.2%
5位 自分の経験や能力を活かしたいから 31.8%
現在の生活のためと考えている人が78.5%、将来の生活のためと考えている人が47%もいるということです。
まだまだ経験を生かしたいという人は31.8%ですから、やはり年金生活に不安を感じている人が多いということが伺えますね。
❖ 年金生活への不安は払しょくできない
60歳以降がんばって働いたとしても、いつかは年金生活へシフトするでしょう。
この年金生活、不安ばかりがつのります。
ほんとうに生活が成り立つのか?
その年になって受給できなくなった、減額、などとならないか?
色んな不安がありますよね。
平均的な収入のサラリーマンが将来夫婦で受け取れる公的年金は一体どれくらいなのか、チェックしてみましょう。
大学を卒業し、平均的な給料をもらい、65歳まで会社勤めをした夫と、10年間会社勤めした妻との夫婦の場合、
年金の種類 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
国民年金(老齢基礎年金) | 130,016円 | 1,560,192円 |
厚生年金(老齢厚生年金) | 113,647円 | 1,363,764円 |
年間で、約292万円、月24.3万円が受け取れる金額となります。
※ 厚生年金は平均月収により変動
ところで!
65歳の平均的な夫婦の必要生活費はいったいいくらぐらいでしょうか。
65~69歳 月27万5872円
70~74歳 月24万8122円
75歳以上 月22万7266円
「世帯主の年齢階級別家計支出(二人以上の世帯)-2015年-」
(総務省統計局)
つまり、約27.5万円が平均の月の生活費なので、毎月3万円以上、年間40万円近い赤字生活です。
たとえば90歳まで生きると仮定して単純計算すると、25年間生活するわけですから、合計で1000万円が不足します。
これだけではありません。
もしかして、持ち家ではありませんか?
家の修繕費などの予想外の出費がかかる可能性があるのです。
また、上記は節制した場合の生活ですから、多少の娯楽や子供への支援などを加味したら、最低でも3000万円は必要となるでしょう。
年金生活は不安いっぱいですね。
❖ 生活費不足への対処
収支というのは、収入ー支出で計算します。
これがマイナスだと赤字ということですね。
支出は生活費ですが、おそらく上記の例は、これ以上減らすことは難しいレベルだと思います。
そうすると、赤字をカバーできるだけの預貯金を確保するというのがベーシックな方法ですが、最低3000万円が間に合わない!という方は、別の方法を考える必要があります。
そう、「収入」をふやす方法です。
しかし、年老いてから働くことは既に難しいでしょう。
ここでは年金(またはそれ相当の収入)を増やす裏技を考えてみます。
◆ 裏技その1 年金の受け取り開始を遅らせる
これ、ご存知でしたか?
65歳以降に年金の受け取り開始年齢を遅らせる「繰り下げ受給」です。
65歳からもらえる国民年金と厚生年金は、受給開始時期を遅らせると、年金が増えていきます(!)。
1ヶ月遅らせるごとに0.7%ずつ年金が増えていくのです。
65歳から70歳までの5年間分が最大なので、0.7% × 60か月で、最大42%まで年金を増やすことができるんです。
さきほど平均的な夫婦の月当たり年金収入が 24.3万円とご紹介しました。
夫婦が仮に同い年で共に70歳から受給を受けたとすると、
24.3万円 × 142% = 34.5万円
70歳の平均生活費は65歳時よりやや下がり、月24万8122円でしたから、逆に月10万円近くも余裕が出来るんです。
65歳から70歳の間、生活を維持できる方は、70歳まで年金の受け取りを我慢してみるというのはどうでしょうか。
ただし、この5年間に別の収入があった場合は国民年金が減額される可能性がありますので、よく調べてから決めましょう。
また、遺族年金や障害年金の受給権を持ってる人は、年金を繰下げる事はできません。
◆ 裏技その2 年金のような収入源をつくる
年金は、年金保険を収め続けた人が将来受け取れる権利を得ます。
このように権利に基づいて得られる収入を、権利収入とか、働かずに得られるので、不労所得などと呼びます。
要は、まだまだ元気なうちに、この不労所得を得る収入源を作ってしまうという方法です。
そして、この作業をするには、体力気力のあるうちがベストです。
もしあなたがいま50代でしたら、すぐ検討したほうが良いでしょう。
では、どのような不労所得が期待できるのでしょうか?
不労所得の代表例は、
・作家や作曲家の印税収入
・発明家の特許料
・不動産投資家が運用で得る家賃収入
・莫大な資産を持つ人の資産運用による運用益
などがありますよね。
しかしこれらは、抜きん出た才能と運があったり、かなりの資産を投資できる人でないと現実的ではありません。
では一般人の我々が、不労所得を得る方法は何がよいのでしょうか?
不労所得を得るためには、かならず事前の準備作業が必要ですが、
・誰にでもできること
・リスクが少ないこと
・初期投資が少ないこと
・いつでも出来ること
・場所を選ばないこと
・自分で時間をコントロールできること
不労所得、って言ってるのにかなりワガママな要求ですね(笑)。
でも、一般の現役サラリーマンが本業と並行して行うわけですから、これらの条件が満たされないと現実的に難しいからです。
そこで、キーワードはインターネットです。
インターネットだけで不労所得を作り上げることなんて出来るの?
はい、少なくとも上記の条件は満たしていますね w
で、具体的に何を行うか、というと、マーケティング活動なのです。
企業と提携し、その委託によって潜在顧客を発掘し、その企業に紹介するという方法です。
これはリファーラル・マーケティングという方式です。
最近増えてきたように思いますが、多くのケースではまだノウハウ整備や手順化が進んでいないようですね。
いくつか整理されている例を見かけますが、リスクフリー・少額で始められるというサラリーマン向けの例をこちらに紹介しておきましょう。
この方式は、物流に絡まないので、在庫を持ったりモノを売ったりすることがありません。
理想的には、おそらく55歳くらいまでに始めたほうが良いでしょうね。
60歳定年まであと5年なので、65歳まで働くとしても、体力気力があるうちが勝負です。
❖ その時は冷酷かつ確実にやってきます
60歳定年は、その歳まで生きていれば確実にやってきます。
「あ、もう来ちゃった」じゃ手遅れです(笑)。
50代になったら、可能なら55歳までに、将来の手を打ち始めないと。
「会社の毎日の仕事が忙しくって、なかなか・・・」
あなたの会社は、あなたを一生守ってくれるでしょうか?
50歳にもなれば、既にベテランですので、会社の仕事を上手に調整し、自分の時間を作って将来のために使うべきです。
会社だけで燃え尽きないようにしたいものですね。
もちろん、ご家族のためにも、頑張るのは今しかできませんね。