50代は必死に資産形成と収入源確保を考えるべし!
日本の企業はかつて、年功序列・終身雇用という仕組みで成り立っていました。
日本の会社員はその労働力をすべて企業に捧げ、長く働いてくれた社員には会社がその功労として、年齢給などと称して昇給を与えました。
定年まで一つの会社で勤め上げることが美徳、転職はタブーな時代もあったと聞きます。
そして、定年まで勤め上げれば、十分な年金収入による第二の人生が待っていました。
しかし、現代は成果主義、能力主義が台頭し、終身雇用どころか、いつリストラされるかも分からない時代です。
特に、給与水準が高い50代ほど、高い成果を期待される反面そのリスクは高く、すでに転職が極めて困難な年齢でもあります。
さらに、現在の物価レベルではとても生活維持ができないほど低い年金収入が、将来不安に追い打ちを掛けます。
会社だけに経済力を頼っていてはキケンな状況を、いったいどのように対処したらよいのでしょうか。
❖ リストラだけではない!50代が考えるべきこと
50代のサラリーマンは、絶対にリストラにあってはいけません。
次の仕事さがしが既に困難を極める年代だからです。
特に50代後半になれば、大変な苦労をされることでしょう。
これは、結婚されている夫だけの問題ではなく、夫婦で向き合い、考える問題だと考えます。
そして、そのあとの年金生活という問題もやっかいです。
リストラはもしかしたら来ないかもしれませんが、定年~年金生活は確実にやってくるからです。
日本の公的年金の驚くべきシステムについてはこちらの記事にも記載しましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
リストラと年金生活、このダブルパンチに耐えられるようになるには、50代での対策が大きなポイントなのです。
これは佐賀新聞Liveというサイトからの記事ですが、もと衆議院議員の杉村太蔵さんの講演からの引用です。
” 厚生労働委員会に所属した経験から、「年金制度が考案された当時よりも平均寿命が延びたのが誤算。資産形成のためにできるのは長く働くこと」と強調した。”
(出典:「お金と人生設計と生きるチカラ講座」)将来の年金生活に耐えられるように、資産形成が重要とのこと。
年金生活になってからの生活費を確保しなさいということですね。
❖ 老後問題は夫婦で考える問題です
夫はサラリーマンとして1日の大半を会社で過ごしていることでしょう。
いままでは、会社の仕事一本に集中し、昇給と昇進を狙いながら日々努力してきました。
しかし、50代になると、その時点で統括本部長や執行役員レベルになっていないと、今以上のポジションに就くことはほぼ難しいと言えます。
一方で、仕事も熟練し、自分の時間の確保が上手に出来るようになってくるのも、このころですね。
ここで、夫婦で協力し合って出来る、将来の貧困生活を回避するための備えを話し合ってみてはいかがでしょうか。
◆ 脱サラを検討する
いわゆる、独立開業です。
開業と言っても、いきなり大きな会社を立ち上げるのではなく、趣味や得意な分野を生かした方法でよいのです。
料理が好きなら、料理教室や、お店を構えるのもよいでしょう。
パソコンに自信があるなら、パソコン教室も考えられます。
編み物や洋裁、DIYが得意なら、手作りの製品を中心に販売するお店とか。
好きなことをビジネスにするので、飽きることがありません。
また、好きなことは自然と探求心を持ちますので、製品やサービスの改良などを繰り返すことで、より価値の高いものを提供できるようになります。
そして、自分のビジネスですから、定年などありません。
夫婦で運営することで、再び愛の共同作業を満喫することも出来ます ♪
最大のリスクとデメリットは、初期投資が大きい点と、会社を辞めるので、後戻りができないことでしょうか。
◆ 思い切って海外へ移住する
長年勤めた会社を定年退職し、老後はゆっくり海外で暮らしたいと考える方は決して少なくはありません。
海外で暮らすには、旅行ではなく、移住や永住という方法をとります。
また、リタイアを想定した移住ですから、日本よりも生活費が安い国を選ぶことが条件ですね。
ちなみに、日本と比べた海外各国の平均的な生活費は以下の通りです。
(家賃などの居住費は除く)
国(都市) | 必要生活費 |
---|---|
日本 | 約220,000円 |
オーストラリア(ゴールドコースト) | 約125,000円 |
ニュージーランド | 約110,000円 |
マレーシア | 約86,000円 |
ハワイ | 約185,000円 |
(出典:「介護のみかた」より)
また、海外であっても日本の年金を受け取ることができます。
マレーシアの人気が高いとのことですが、やはり生活費が安く、治安もよいからでしょう。
ゴールドコーストがこんなに安いのは意外ですね。
留意すべき点としては、国によりますが、日本にはない疫病や感染症のリスクや、健康状態と相談しながらのステイが重要です。
なので、完全移住よりは、たとえばマレーシアでしばらく暮らして年金収入の一部を預貯金に回し、体が弱ってきたら帰国する、などの方法もありますね。
◆ ネットビジネスでローリスク起業
これは、インターネットを使った起業です。
起業と言っても、最初は個人レベルでスタートすればよいのです。
分かりやすい例は、ネットショップやアフィリエイトなど。
事業基盤が実はブログだったりしますので、開始するための費用がほとんどかかりません。
ただ、デメリットというか考慮しておくべき点は、誰にでもできる反面、成功率が低いということです。
その理由は主に2点、成功ノウハウ不足と、本人の努力不足です。
現代ではあまりにたくさんのネットビジネスが存在するため、成功ノウハウが本当に整理されているものを探し出すことが容易ではありません。
調子のいいキャッチコピーのほとんどが実は詐欺だったりします。
なので、間違った選択をして大損を被らないよう、ひとつだけ成功ノウハウが整理されているサイトをご紹介しておきます。
もう一つ、本人の努力不足とは、ネットビジネスを始めるほとんどの人が、簡単に成功できると勘違いしているという点です。
どんなビジネスでも、最初の努力はかならず必要なのですが、いかにも簡単に成功できる「クリック一つで100万円」のような詐欺サイトがあまりにも多いため、ネットビジネス=簡単 というイメージがあるのでしょう。
モチベーション維持も重要なので、夫婦で力を合わせ、励まし合うということも重要ですね。
❖ 諦めるのはまだ早い!50代からの挑戦です
年金問題やリストラなど、いろいろと言いたいことがあるのは分かります(私もそうですから)。
しかし、こういう社会で生きているので、何らかの手を自ら打たないことには、なにも変わることはありません。
諦めてしまったら、そこで終わりです。
誰も助けてはくれません。
なので、体力、気力、経済的余力のある50代こそが、非常に重要なんです。
貧困予備軍から抜け出すためにも、ぜひ夫婦で力を合わせて解決しましょう。