ネットワークビジネスの最大の手口とは、勧誘ですね。
手口というと怪しいですが、ネットワークビジネスは勧誘を繰り返すことで、商品の販売ネットワークを拡大して成功するビジネスです。
この勧誘とかネットワークビジネス自体は普通のビジネス活動なのですが、早く成功したいと思うあまりに違法な手口を考える人が出てくるものです。
しかし最近は、「勧誘しない」手口も登場しています。
さて、本末転倒のようですが、どういうことでしょうか?
勧誘はもはやネットワークビジネスではありません
これまでの常識を覆す新常識が、近代化したネットワークビジネスを大きく変化させています。
それはなんと、「勧誘」をしないネットワークビジネスです。
「勧誘しなかったらネットワークが広がらないのでは?」
「それはネットワークビジネスと言えるのか?」
ごもっともです。
ネットワークビジネスで勧誘は代表的な手口なのですから。
でも、本音でいうと、実は勧誘なんてしたくないのでは?
今日は、「勧誘しない」ネットワークビジネスの実態に迫ってみようと思います。
本末転倒ともいえるこの新しいやり方は、勧誘に抵抗感のある人すらも取り込める、実は間口の広いやり方なのかもしれません。
ある人との出会い~勧誘体験記
以前、愛知県で働いていたある方の実話です。
その方は、出身が東北なので友達が全然いませんでした。
そこで、会社以外での友達が欲しくなり、よくイベントやパーティー等の交流会に参加したり、また当時はミクシィも使ってたので、たまにこんなメッセージをくれる人にも出会うそうです。
「一緒にご飯に行ったり遊んだりして話ができる人を探してます! 最近はおいしいスイーツやグルメ・お酒があるお店を探してたりします☆ 友達になってくれると嬉しいです~( ´ ▽ ` )ノ 」
とか。
先方から友達になりたいと言ってくれるなんて、当時の彼からしたら神のような存在だったそうです。
しかし、もうお気づきだと思いますが、こういうメッセージをくれる人は、99%ネットワーカーです。
最近は、自分のリアルな友達だけでなく、ネットで知り合える人に手あたり次第にアプローチしてくる人もいたり。
結局その「友達になりたいと言ってきた人」は、アムウェイへの勧誘が目的だったそうです。
アムウェイ自体は有名な大企業であり、ネットワークビジネスの代表的な企業ですが、どうしてもこの「勧誘」という行為の印象が悪いのが難点です。
人間は「勧誘」されることを好まない動物です。
自分で選びたいと考える人が多いのです。
ここに「勧誘」の難しさがあると言っても過言ではありません。
勧誘なんてめんどくさいなあ。。それならしなくても成功できる方法をどうぞ。
ネットワークビジネスとマルチとねずみ講の違い
さて、ここでおさらいです。
ネットワークビジネスとマルチとねずみ講の違いとは何でしょうか。
「勧誘」という手口は一緒です。
人によってネットワークビジネスをマルチと言ったり、ねずみ講といったりしますが、ネットワークビジネスとは、マルチなのです。
正確にはMLM(マルチレベルマーケティング)というマーケティング手法から来ています。
ネットワークビジネスをやっている人にマルチというと、
「マルチじゃない!」
と顔を真っ赤にして否定してきますが、その人はマルチの語源を知らないだけなんですね。
でも、ネットワークビジネスとねずみ講は明らかに異なります。
ネズミ講とは、
- 商品やサービスが存在せず、入会費が収入源
- 頂点にいる人が末端のお金まで受け取れる
- 無限連鎖講という違法行為
つまり、実態がないものに対して入会費を支払い、これが無限に連鎖して被害が広がるという、完全な違法行為なのですね。
なので、ネズミ講は絶対に、やってはいけません!
ネットワークビジネスのメリットとは?
これには、企業側のメリットと、参加する人のメリットの両方が存在します。
◆ 企業側のメリット
広告宣伝費がかからない
何と言ってもこの点が最大のメリットです。
CMで有名人を使うと、数千万単位の広告費が必要になります。
また、CMを流す頻度を上げるほと、そしてそれがゴールデンタイムであるほど、高額な費用が掛かるのです。
ちなみに民間テレビ局の主な収入源がこのスポンサー料であり、主要民放の社員の年収が非常に高いことから、いかにこのスポンサー料=広告料が高額か容易に想像できます。
これを、ネットワークビジネス方式にすることで大きく削減することができ、広告してくれた会員に還元することができるのです。
製品の品質を正確に伝達できる
15秒や30秒程度のCMでは、製品のイメージしか伝えることができませんよね。
何がどのように良いのかを伝えきれないのです。
だから、イメージのよい有名人を使うことで、イメージだけで良い印象を与えようと考えるんですね。
「あの人が使ってるなら」
ここでいうあの人とは、誰もが知っている有名人のあの人です。
どこかの怪しい一般人ではダメなんですね。
でも、有名な人ほど、出演料だけでも莫大な金額となり、それらがぜ~んぶ製品価格に上乗せされているのですよ。
でもネットワークビジネス方式なら、相手に直接、現物を見せながら製品の紹介や必要ならデモを行うことも出来るのです。
確かな品質という前提が付きますが、品質に自信がある企業だからこそ、この方式をとるというのもうなづけますね。
◆ 参加者側のメリット
さて、企業側のメリットは分かりましたが、実際に参加する我々のメリットは何でしょうか。
収入が得られる
最大のメリットは、製品を紹介することで、それが売れたら収入につながることでしょう。
製品は会社から仕入れ、これを小売り価格で売れば、その差額が粗利として手に入ります。
また、ネットワークビジネス企業の製品は、広告宣伝を行わない部分の費用がありませんので、品質のわりには販売価格が抑えられています。
参加者は、そのメリットをアピールすることで、製品を売りやすくなり、販売実績を伸ばすことができるんですね。
それが消耗品や生活用品なら、リピートオーダーも期待できますね。
不労所得の獲得が可能
ネットワークビジネスの仕組みは、自分の販路(ネットワーク)を拡大し、その全体から売り上げが発生したら、ネットワークを構築したあなたにも報酬が支払われます。
自分が構築したネットワークから売り上げが発生する限り、あなたに報酬が支払われるのです。
経験者なら、よくご存じと思います。
「何もしなくとも報酬が得られる」そんな収入源を作ることが可能なのです。
つまり「不労所得」の獲得です。
もちろん、ネズミ講でもなく、無限連鎖講でもありません。
ちゃんとした合法的なビジネスなので安心です。
メリットばかり書きましたが、もう一つ気になるのは我々のデメリットです。
どんなことがデメリットとしてあるのでしょうか?
◆ 参加者側のデメリットとは??
勧誘行為がともなう
そう、これが最大の関門です。
経験者はよくご存じと思いますが、勧誘をベースとしたネットワークビジネスは簡単ではありません。
勧誘のための準備(友人リストアップ)、勧誘というけっこうヘビーな活動、勧誘のための諸費用(カフェに誘い出してのお茶代とか)などなど。
そしてなにより、相手は友人であることが多いので、相手の顔色を見てドキドキしながら説明したり。。
けっこう勇気のいる行為ですね。
その友人を失うリスク
これも大きなポイント。
もし勧誘に失敗したり、その相手がネットワークビジネスに悪い印象を持っていたら最悪です。
「君はネットワークビジネスをやってるんだね」
と思われてしまい、敬遠されてしまいます。
そして、どんどん友人を失い、最後に気づいたら孤立してた、なんてことも。
陰でどんどん噂が広がりますので、友人の勧誘も難しくなります。
八方ふさがりになり、モチベーションを失い、友人もたくさん失い、そして最後は大量の在庫の山。
これが最悪のシナリオですね。
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ネットワークビジネス勧誘の手口あれこれ
さて、前置きが長くなりましたが、ネットワークビジネスの勧誘の手口についてご紹介しましょう。
◆ ネットワークビジネスに勧誘されやすい人
大きく分けて、二つのタイプがあるといわれます。
- 人脈や友人を作りたい人
- お金や仕事に悩みがある人
1のタイプの場合、
・ 新しい街に引っ越してきたばかりの人
・ 仕事が忙しく平日休みで友達が作りにくい人
・ 営業やビジネスのために人脈を作ろうとしてる人
こういう人は、自然と人に出会いやすい場所へ出かけてみたりします。
そこに、ネットワーカーが口を開けて待ってるんですね。
まるでワニです(笑)。
そして、近づいてくるとパクっと食べられるわけです。
「どこから来たんですか〜?」
「こういうイベントよく来るんですか~?」
こんな感じで、すぐ仲良くなります。
2のタイプの場合、
・ 今の仕事を辞めたいと思っている人
・ 他の収入源を得たいと願っている人
・ 将来の経済不安で夜も眠れない人
今の仕事をやめたい、副業したい等の理由でセミナーや異業種交流会などに行くと、必ずと言っていいほどネットワークビジネスの人がいるので勧誘にあいます。
ネットワーカーから見たら、まさにカモネギでしょう!
自分から飛び込んできてくれるんですから、たまりません(笑)。
◆ ネットワークビジネスに勧誘されやすい場所
- 〇〇パーティー
- 無料セミナー
- 異業種交流会
- 社会人サークル
- キャッシュフローゲーム
- 合コン
- 女子会
- 立食パーティー
もちろん、これらのイベントが怪しいっていうわけではなく、これらを利用するネットワーカーが多いということです。
内輪の集まりというよりは、色んな人が集まる可能性の高いイベントにその傾向が高いと言えますね。
◆ ネットワークビジネス勧誘 3つの手口
キモです(笑)。
この3つを押さえておけば、まあダイジョブでしょう。
1.後日お茶型
イベントなどで会った人から後日、Facebookのメッセージでこんな感じの連絡が来たりします。
「昨日はありがとうございました!イベント楽しかったですね。もっとお話ししたいので良かったら今度お茶しませんか?」
などなど。
このポイントは、会う目的が全く分からないと言う点です。
なぜ自分を誘ったのかが全然見えてこないのと、なぜ会って何を話したいのかが全く分からないのです。
先方は何かしら理由や意図があるから誘ってきてるのですが、その理由がよく分からないのは何か裏がある、ということですね。
もちろん、純粋に友達になりたいというパターンもあるのですが、その心理を利用した手口と言えるでしょうね。
「お茶」ってところもミソ。
なぜ、お食事などではないのでしょうか?
それは、コストがかかるからです(笑)。
ネットワーカーの「お茶」は、保険のおばちゃんと同じで、人と会うのにコストがかかるから、安く上がるお茶に誘うんですよ。
2.あおり型
これはネットワークに限った話ではありません。
投資の誘いでもそうなのですが、相手が悩んでる事や不安を煽ると人を操作しやすいのです。
なので、自分が何かお金で悩んでいたり、焦っているときは要注意!
ぜったいに冷静を保って対処しましょう!
大抵の人はお金、仕事、人間関係の悩み、将来への不安を持っています。
ネットワーカーはそれを知っているので、そこへつけこみ、あおるように興味づけしてくるんです。
「今はいいかもしれないけど、会社クビになったらどうするの?」
「子供が大きくなったら教育費が〇〇万円もかかるんですよ」
「将来の年金はもしかしたら減らされるかも。あなたは大丈夫?」
まあ、確かにそうなんです。
これから20年後には、職業の9割は機械にとって代わると言われています。
そして超高齢化社会が将来の年金受給を非常に厳しくしています。
子供が将来自分を守ってくれる保証はありません。
さあ、どうしますか? 何もしないで大丈夫?
というような具合の手口ですね。
でも、、確かにこれは当たってますので問題は問題ですが。。
3.ずらし型
これは後日、自分の関係するイベントに誘うパターンです。
そして大抵の場合、誘われたイベントに行くと、そこはネットワーカーの巣窟なので、おかしな人がたくさんいます(笑)。
女子会、合コン、クラブイベント、キャッシュフローゲーム
あたりが多いでしょう。
ネットワークビジネスをやっている人の70%が女性と言われていますので、女子会も割合として多いです。
そして、会話のキーワードは、
「権利収入」
「仕事は〇〇の代理店をやってる」
「金持ち父さん貧乏父さん」
「知り合いで凄い人が居るから紹介してあげる」
このあたりが鉄板でしょう。
呼ばれたイベントでこの単語が出てきたら、ほぼ間違いなく相手の目的は「勧誘」ですよ。
気を付けましょうね。
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