1979年に日本へ上陸したアムウェイビジネス。
日本においても、少ない資本で誰にでも成功を手にするチャンスがある同社のマーケティングシステムが、1990年代に大ブームとなりました。
しかし成功できた人はほんの一握り。。
アムウェイで成功できた人とできなかった人の違いは何だったのでしょうか。
本当に、誰でも成功の可能性があるのでしょうか。
アムウェイとは?どんなビジネス?
世界最大のネットワーク企業
世界最大のネットワークビジネス企業として君臨する同社は、約100か国に進出し300万組以上のディストリビューターを擁しています。
2015年度の売上は当時の日本円で約989億円、ほぼ1兆円企業であり、日本の超有力企業に匹敵する規模ということになりますね。
アムウェイの製品を使ったりビジネスを経験したことがない人にも、その名前は結構知られています。
本社はアメリカのミシガン州エイダ、日本国内ではサプリメント、化粧品部門、その他日用品を主軸に、浄水器や空気清浄機等の製品と共に自社ブランドの生活必需品や日用品を取り扱っています。
独特のマーケティングシステム
「成功を望むすべての人々にその機会を提供する」という創始者の理念を軸としています。
アムウェイは、製品や会社の広告をマスメディアで行うことはせず、アムウェイと個人事業登録を行ったディストリビューターと呼ばれる会員が直接取引を行うという形態をとっています。
会員は大きく二つの報酬を得ることが出来ます。
(1) 小売り活動によって得られる利益
(2) 販売ネットワークを構築し拡販することで得られるボーナス
自分ひとりで行う小売り活動のビジネス規模は限界がありますが、友達の勧誘を繰り返してネットワークを構築し、それが大きな規模になれば、全体の売り上げも大きくなります。
その貢献度に対してアムウェイがボーナスを支払う仕組みがあり、実はこのボーナスが、権利的収入につながる点が最大の魅力なのです。
アムウェイで成功するには?
アムウェイの商品にはすべてポイント(PV)がついています。
自分とそのネットワーク全体で月あたり150万PV(金額にして約220万円くらい)を安定的に売り上げると、ダイレクトディストリビュータ(DD)に認定されます。
そして、自分が直接紹介した人が同じくDDになれば、その数によって自分のレベル(ピンレベル)がどんどん上がり、年収も増えるという仕組みです。
直下にDDが3人いると、エメラルドDD(年収1000万円)、6人でダイアモンドDD(年収2000万円)、最高のクラウンアンバサダーDDは億単位!
これが、アムウェイで成功を目指したくなる理由なのですね。
エメラルドDD以上で一応成功と言われるそうですよ。
アムウェイで成功を目指した人の体験談が残念!
ところが!
世の中はそんなに甘くありません。
2014/2015会計年度のデータを見ると、DD以上を達成した会員は全体のわずか0.6%です。
1000人が挑戦した中の6人、ということになりますね。
そして、エメラルドDDの達成者は0.04%、1万人の挑戦者のうちの4人。
社員1万人の巨大企業の社長・専務・常務に上り詰めるのと同じくらいの割合ですね。
しかし、アムウェイに勧誘される際には、「誰にでも、あなたにも成功のチャンスがあります」と言われて、もしかして頑張れば私にも成功できるかも?!と、その気になってしまいます。
これがアムウェイの魔力なんでしょうか。
冷静に考えると、ゼロではないとしても、限りなくゼロに近い成功率。。。
それでも多くの人が「不労所得」という夢を描いて参加します。
しかし、ある人の体験談からは、「信者」としての会員の姿が見えてきます。
月〜金は毎日仕事終わりにミーティングに参加、土日は人と会って勧誘。
断られたり冷たい目で見られた体験をミーティングに行って仲間とシェア。
アップラインや同僚からアドバイスと励ましの言葉をもらい、また前向きな気持に戻って勧誘。
この繰り返しを延々と続けるのだそうです。
アムウェイに洗脳され信者となっていくには、
- 何らかのキッカケで興味を持つ
- 怪しいものではないと分かる
- 商品を使って素晴らしさを実感する
- それを人に伝えたくなる
というプロセスを経て、いつのまにか信者となり、アムウェイ漬けの日々が始まります。
アムウェイの体験談を例に挙げましたが、ネットワークビジネスはみなそうなのでしょうか。
成功するとは生半可な決心と努力では叶わないのかもしれませんね。
なぜ、一般人の私がインターネットだけで不労所得が得られたのか?
