なぜあの人は年金暮らしのはずなのに海外で暮らせるのか?
そんな定年後の生活を送りたいですね。
いえ、ある「条件」を満たせれば、だれでも可能です。
優雅な定年後の生活を海外で実現しましょう!
さて、どんな海外生活が実現可能でしょうか。
定年後の生活はあこがれの海外で過ごそう!
定年を迎えたら海外で悠々自適な生活をしたいと思っている人へ。
会社を定年退職したら、それまで頑張ってきたご褒美と、支えてくれた愛する妻へのプレゼントに、海外でゆったり過ごしたい。
そんなふうに考えるのはごく自然のことです。
特に都会で頑張ってきた企業戦士ほど、日本から離れて自然あふれる世界で余生を送りたいと感じるもの。
いいですよね~自由な生活って。
好きな時間に目覚めて、朝食をゆっくりとって、散歩にでも出かけましょう。
自然豊かな街を散策し、おなかがすいたらローカルなお店でランチをいただきます。
二人でゴルフやテニスに興じてもいいでしょう。
「ディナーは何にしようか?」
もう好きにしちゃってください!
宗教のようなセミナーに参加することなく、在宅で活動できる方法!
夢の海外リタイア生活には何が必要?
ぜひとも実現したい海外リタイア生活。
それには、まず準備が必要です。
仕方のないことではありますが、ちょっとお金が必要ですね。
ビザの取得
ビザ取得に関しては、まず日本にある各国大使館で申請します。
各国ともビザは何種類もありますので、ここでは年金受給者などの退職者を対象とした「長期滞在ビザ」である、リタイアメントビザについて解説します。
リタイアメントビザの取得条件として、現地の銀行に一定金額の預託金を入れることが挙げられ、その金額は国によって異なります。
発給料金は、手数料込で7000円から15万円くらいまでとさまざまです。
また、ビザ全般にいえることで、そのほか必要な費用として提出書類の翻訳料があり、おおよそ1書類につき15,000円~です。
渡航費用
ビザ申請も国によっては、日本大使館でなく現地の移民局で直接手続きを行う場合があるため、自分の移住を希望する国について、事前に調べてみましょう。
また移住前の下調べや現地準備など、最低でも一度は日本との往復が必要になります。
渡航回数分の費用と滞在費は、費用に含めておきましょうね。
荷物の輸送費用
例として、海外移住先として人気の高いアジア圏を例にとると、2DK住まいの荷物を送ると想定して、およそ16万円~が目安となります。
国内の引っ越しのようにはいきませんね。
ただし、海外はもともと家具付きで住めるところが多いのが、日本との違いです。
もし家具のない家だったとしても、日本から送る荷物は最小限にして、あとは現地調達というのが賢いやり方です。
保険関連
重要な点として、移住の際には日本の住民票は転出届を出しますので、国民健康保険も抜けることになります。
ビザを取得できれば現地の健康保険に入れますが、条件は国によって異なります。
おススメは、クレジットカード付帯の旅行保険を利用(90日間有効)し、その間に現地で医療保険に加入します。
定年退職者が選ぶ移住ランキング!
第1位 マレーシア
さてさて定番中の定番です!
制度も医療も治安も物価も問題ナシ!の圧倒的な人気を誇る移住先です。
タイアメント制度の充実や、都市部の整った医療制度、さらには安定した治安や安い物価など、定年退職者にとってのメリットがたくさんあり、安心した生活を送ることができます。
居住には、10年間有効で更新もできるMM2H(マレーシアマイセカンドホーム)というビザを現地で申請します。
- 医療体制:都市部の私立はグッド。一部日本語対応が可能
- 日本人会:14団体
- 預託金:以下を満たすこと(50歳以上の場合)
①月収約30万円以上
②現地での定期預金額が約800万円
③約1400万円以上の資産 - 住居費のめやす:クアラルンプールの2LDK物件で、およそ3,000リンギット(約90,000円)~
第2位 フィリピン
こちらも定番の国ですね。
フィリピンのリタイアメント制度の条件には一定金額の預金がありますが、 この預金はリタイアメント制度を解除した時に全額返金されます。
そのため、一部の手数料だけを支払えばよく、 預金額自体の金額も他国と比較をすると非常に安いので、誰でも移住しやすい制度となっています。
なお、SRRV/特別居住退職者ビザの取得には、50歳以上の年金受給者であることが条件となっています。
- 医療体制:都市部の私立はグッド。一部日本語対応が可能
- 日本人会:11団体
- 預託金:1万USドル、夫婦の場合は毎月1000USドルの年金証明
- 住居費のめやす:外人向けコンドミニアム(2LDK)で約6万ペソ~(約14万円)
第3位 タイ
なんと医療現場で日本語が使えるところが多い!
シニア層にとって、海外移住の最大の懸念点となっているのが、言葉の問題と医療の問題です。
しかし、タイの都市部の私立病院では日本語での診察が可能な病院が数多くあるため、言葉の心配がいりません。
また、医療制度も日本並みに整っているため安心して診察が受けられます。
医療大国に住む日本人にとっては安心ですね。
ちなみに、居住には、夫婦ともに50歳以上の場合、それぞれにノンイミグラントOタイプビザが必要となります。
- 医療体制:都市部はグッド、日本語対応が多数
- 日本人会:5団体
- 預託金:以下のいずれかを満たすこと
①タイ国内に80万バーツ(約275万円)以上の預金がある人
②月6.5万バーツ(約22万円)以上の年金収入がある人
③預金と年金の年間収入の合計が80万バーツ(約275万円)以上ある人 - 住居費のめやす:生活費はだいたい日本の半分くらい
第4位 カナダ
シニアに嬉しいバリアフリー!
カナダは医療先進国であるだけではなく、世界に先駆けてバリアフリーを社会の中に取り入れました。
そのため、公共の場の多くにバリアフリーが設けられており、海外にありがちな足元の悪い道路を歩くことは、ほとんどありません。
足腰や目が衰えてくるシニア世代には安全、安心が第一です!
- 医療体制:医療先進国、都市部は一部日本語対応が可能
- 日本人会:9団体
- 住居費のめやす:3ベッドルーム光熱費込で約1300カナダドル、12万円くらい
第5位 インドネシア
バリ島で有名なインドネシアです。
バリ島は日本人にも人気の高いスポットですが、地域によって大きな違いがあります。
シニア層や、のんびりと暮らしたい方には、治安も良く景観も美しいウブドがお勧めです。
緑豊かな高原で、 灼熱のインドネシアの中では、避暑地として人気があります。
- 医療体制:都市部の私立はグッド、一部日本語対応が可能
- 日本人会:14団体
- 預託金:以下を満たすこと
①1ヶ月年金受取金額US$1,500以上
②指定金額相当の賃貸物件を借りる - 住居費のめやす:コンドミニアムで月5万円~8万円
総じて生活費は高め
さて、肝心の生活費の総額はというと、総じて日本よりも高くつくことが多いです。
もちろん切り詰めることは可能ですが、日本なみに治安のよい場所に、それなりのセキュリティが確保された住まい、夢にまで見た生活スタイルの実現、と考えれば、それなりに費用が掛かるというわけです。
また、カナダなど日本なみの先進国では、当然ながら生活費は高いです。
ところで日本の定年後の生活は、夫婦二人でだいたい月30万円くらいです。
これに対して、公的年金は標準的なモデル世帯で約22万円。
日本に住んでいても毎月8万円の赤字になりますので、この点も考慮したシミュレーションが必要ですね。
海外では思わぬ出費もあるでしょうから、理想的には何か年金以外の収入源があれば安心ですね。
