2016年末に、政府が正社員の副業について原則禁止から原則容認へ方針転換したのをご存知でしょうか。
それは、今後、私たちサラリーマンの働き方が大きく変わっていくことを意味していますが、一方で、終身雇用の崩壊と極端な少子高齢化社会から、老後の身を自分で守る経済力を身につけなさいという意味でもあります。
会社の給料だけに頼る生活がキケンになったことの証ではないでしょうか。
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副業を推奨する社会の到来
かつて、サラリーマンが副業するなど考えられませんでした。
やっている人はいましたが、原則は禁止でした。ところが、終身雇用制が崩壊し、年功序列の考え方もなくなった現代では、一つの企業に長く務めることが必ずしも最良の手段ではなくなってしまったのです。
では、どうしたらよいのか?
それは、自分の身を自分で守る方向への転換です。いまの会社を仮にクビになったとしても、生活力を維持できる状況を自分で作り出す時代になったのです。副業はその手段の一つというわけです。
では、どんな副業が良いのでしょうか。
最良な選択というのは人それぞれなので一概には言えませんが、将来に渡って出来るだけ長い間、得られる収入源が手に入ると理想的ですね。
なぜなら、今は会社の給料があるかもしれませんが、雇用には定年というものがあり、定年を過ぎたら、働くことはできますが、その条件は非常に厳しいものになるからです。
そして、老化して働けなくなったら、その収入も途絶えてしまいます。
高齢化社会で年金の将来も危ういと言われていますので、追加の収入源確保は現代人にとって非常に重要なのです。
どんな副業があるのか
副業とひとことで言ってもその種類はさまざま。収入の性質という点からは、大きく二つのタイプに分かれます。
労働所得型
「給料」がもっとも分かりやすい例ですね。労働力を提供し、その対価として報酬を受け取る方法ですが、その手段は非常にたくさんあります。
- 会社帰りにコンビニでアルバイト
- 英語力を生かして夕方専門で英会話講師
- 専門知識を生かした企業顧問
- ネットでビジネス
などなど、仕事をすることで対価を得るものはすべて当てはまります。
不労所得型
これに対して、労働するのではなく、何らかの資産を活かすことで収入を生み出す仕組みを作る方法です。ここでいう資産とは必ずしも金品とは限らず、収入を生み出すための基盤すべてを指します。
労働所得型は、1日24時間という絶対的な時間の制約の中でしかできません。無理すればストレスも蓄積されますし、健康を害することもあるでしょう。
不労所得は、収入を生み出す仕組み(資産)を作ってしまえば、あとはその仕組みがお金を生み出してくれる収入源です。
出来れば不労所得が欲しいですよね~。
では不労所得を得る方法は?
さて、不労所得と一言に言っても、いくつかの方法があります。
ご自身の事情に合わせて考えたいですね。もちろん、複数を手掛けても良いと思いますよ。
不動産収入
1棟アパートや区分マンションといった不動産を購入し、これを賃貸することで家賃収入を得る方法です。
その規模にもよりますが、銀行などからの融資を活用して購入するケースが多いと思いますが、一般的には数百万円から1千万円くらいの初期投資が必要です。
また、アパートやマンションは管理が必要なので、管理会社へ委託すると良いでしょう。
キャッシュフローとしては、総家賃収入ー借入金の返済ー管理会社委託料ー固定資産税 が収入となります。
利回り10%前後の物件が望ましいところです。仮に5000万円のアパート1棟で利回り10%だと年間500万円の収益となりますが、上記の経費を差し引くと、借入金の割合などにもよりますがその半分くらい、年間250万円あたりが期待値でしょうか。
築何年の物件を購入し、何年間保有するか、という中長期計画を立てる必要があります。
あと、金額が大きいので、多少の勇気と決断は必要ですね。
配当収入
金融商品を購入することで得られる配当金による収入です。
株などは売買利益を狙うトレードによる収益をイメージしがちですが、トレードという「作業」をしなければいけませんので、不労所得とはいえませんね。
ちなみに日本株の場合、配当利回りの高い銘柄でおおよそ5%くらいですので、100万円の投資で年間5万円といったところ。1000万円だと50万円ですが、生活を支えられるだけの収入にするにはかなりの投資が必要ですね。
広告収入
インターネット上でサイトを運営することでアクセスを集め、広告をクリックしてもらうことで報酬を得る方法です。
最大のメリットは、初期投資が小さく、パソコンとインターネット環境さえあれば気軽に始められることです。アフィリエイトやユーチューバーなどが代表例です。収入を生み出すサイトはインターネット上にありますので、24時間勝手に働いてくれます。
ただし心しておくことは、収入になるまでにはある程度の努力が必要ということ。アクセスが集まるような魅力的なサイトを構築するための労力と時間が必要ということです。ここで挫折してしまう人が非常に多いので、粘り強く準備をすることが重要です。
著作権収入
簡単にいうと「印税」とよばれる収入です。
本や楽曲を製作すると、製作者に著作権が発生しますので、これを第三者が利用する都度、利用料を受け取る権利が発生します。これが著作権収入です。
カラオケボックスであなたが曲を歌うたびに、その作曲者に収入が発生しています。
最大の難点は、何らかの分野での秀でた才能と、それを形にする能力や人脈が必要であるということ。一般人にはなかなか高い壁かもしれませんね。
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サラリーマンにこそ不労所得が必要
多くのサラリーマンは、会社に雇われ、労働力を提供することで給料をもらい、生活しています。
このことがあまりにも一般化していますが、会社によって生活が守られていることを忘れてはいけません。
そもそも会社が存在しない時代は、知恵を絞り、何が売れるかを考え抜いて自ら商いをしていたわけです。
サラリーマンは、会社に「雇われる」ことが当たり前になってしまっているため、引退したら年金を給料のかわりに「もらって」生活しようと考えます。
しかし、公的年金の受給額はとても生活を維持できる金額ではありません。
参考記事:不労所得を得るためにすべきこと
そして、老齢化したらいつまでも働くことも出来ないでしょう。
働けなくなったら生活が成り立たなくなってしまいます。
なので、今から将来のための不労所得を考える必要があるのです。
サラリーマンしか経験したことがない人は、自分の力でお金を稼ぐことに慣れていません。
なので、出来るだけ早い時期、遅くとも50代のうちには、このことに気づき、将来の備えをすべきなのです。
なんだかしんみりした話ですが、これが日本の現実なので、自分の身を守るためにも、いますぐ不労所得づくりを真剣に考えてみてはいかがでしょうか?
