50代に差し掛かったあなた、定年まであと10年、長くて15年です。50代の今は十分な給料がもらえていますが、定年を過ぎたとたんにその収入は突然ゼロになるのです。あなたの定年はあと何年後ですか?
そしてそのための準備はできていますか?
定年後のおもな収入源は年金
あなたがもしサラリーマンであれば、50代の今がもっとも給料が高い時期でしょう。
そして、子供が次々と独立・自立し、やっと夫婦二人の時間ができ始めるころでもあります。
「たまにはディナーでも行こうか」
「週末と有給を利用して海外旅行も行けるね」
仕事も熟練し、自分の時間も作りやすくなり、充実した私生活が送りやすくなります。
でも、、
それは現役でいられる間だけです。

えっ??
サラリーマンはいつか定年を迎えて引退する時が来ます。
日本の場合、60歳定年~65歳まで継続雇用、という企業が多いのではないでしょうか。
65歳で晴れて引退、さてそのあとの収入源は?
それは、年金です。
年金とは、年金保険に加入し続ける(保険金を支払い続ける)ことによって、一定の年齢が来たら受け取れる、いわば不労所得的な収入です。
「働かなくて得られるなんて夢みたい!」
いえいえ、それまで頑張って働いてきたのですから、そんな収入源があって良いじゃないですか。胸を張って受け取りましょう!
定年後の収入の平均はどれくらい?
ではその年金ですが、いったいいくらくらいもらえるのでしょうか?
ここでいう年金とは、サラリーマンの場合の公的年金を指します。
そして、それは国民年金+厚生年金で構成されています。
では、平均的な引退後の夫婦が受け取れる年金額はどれくらいでしょうか。
2017年度のデータによれば、約22万円/月 となっています。
何もせずに、毎月22万円の収入を受け取れるわけです。
まさに不労所得、頑張ってきた人のご褒美ですね!
定年後の収入と支出の割合は?
では、その22万円でどんな生活が実現できるのでしょうか?
ゆとりある生活を送ろうとすると、だいたい月30万円から35万円は必要と言われています。
ん?
22万円の年金収入だけでは生活できない・・・
特に50代の方はゆとりある収入を得ている年代でもあります。それが一気に新入社員なみの水準にダウンするのです。突然の年金生活に戸惑う方も多いことでしょう。
月30万円の生活を送るとしても、毎月8万円の赤字生活に陥ることになります。
あなたの備えは大丈夫ですか?
定年後の経済不安に備えるには?
さて、定年後を安心した生活にするためには、何か準備をしなくではいけませんね。
どんな準備ができて、何をしておけばよいのか、気になるところですね。
貯金をする
仮に65歳から90歳まで、25年間生きたとします。
その場合、毎月8万円の赤字を累計すると、2400万円が最低必要になる計算です。
不意の支出や将来の物価上昇を考えれば、3000万円以上は欲しいところですね。
ですので、もしあなたがいま55歳のサラリーマンだとしたら、収入に余裕がある60歳までの5年間で、預貯金を3000万円にする必要があるということを意味しています。
もしいま1000万円の預貯金がある方であれば、あと5年間、毎年400万円の貯金が必要になる計算です。
節約生活に切り替える
収入が限られるなら、支出を抑えるしかありません。
現役のときのような生活は命取りになります。今まで当たり前のようにしてきたことをすべて見直して、支出をできるだけ小さくする必要があります。
- 外食の回数を減らす
- 旅行を我慢する
- 服などはできるだけ長く着る
- 無駄遣いをしない
- 燃費の良い車にする
- 小さな住まいに引っ越す
これまで頑張ってきた結果がこれか、と落胆する気持ちもわかります。
しかしこれが日本の現実です。日本国民である限り、受け入れなければいけない現実なのですね。
定年後の収入の作り方
さて、一方で、諦めるのはまだ早い、というポジティブな検討を始めましょう。
生活レベルを維持させるためには、定年を過ぎても収入源を作ればよいのです。
確かに、働いているうちは、何もしなくとも得られる収入に憧れることでしょう。そういう、もうひとつの年金のような収入源の作り方も含めて、いくつかご紹介しておきます。
70歳まで働く
現代人は保険や医療の発達によって昔の人よりも長生きになりました。世界でも1~2を争う長寿国となっています。
個人差はありますが、70歳くらいまでは肉体的にも十分働ける方が多いことでしょう。
健康やボケ防止にも、仕事を続けることは良いことと言われています。少しでも余剰収入を貯蓄に回すなりして、その後の余生のための原資を稼ぐのが、もっとも手っ取り早い方法です。
シニアな人には、若者が持っていない経験値や知識、知見が最大の武器になります。専門分野を生かして企業の顧問に就くなどの仕事が最近増えていますので、ご自身のペースに合わせた仕事選びがしやすい時代ともいえるでしょう。
収入源づくりに取り組む
これは、すぐに収入にはなりにくいが、将来安定的に入ってくる収入源を、いまから作るという活動です。
「働く」というよりは、将来の資産づくりと言ってもよいでしょう。
たとえば不動産投資は、物件選びから融資機関との交渉、売買契約など、取得するまでに数々の作業が待ち受けていますが、いったん所有し運用を始めれば比較的安定的な収入になりやすい方法です。難点は初期投資額が大きいこと、物件自体の金額が大きいことによる暴落などのリスクが比較的大きいことなどです。
金融投資という方法もありますが、売買益を狙うなら常に売買行為を繰り返す必要があり、株の配当金は比較的安定しているものの、その企業の業績に100%依存するというコントロールできないリスクがあります。
作家・作曲家などは、著作権による印税という不労所得が得られますが、作品の製作には膨大な努力と知識、スキル等が必要であり、長い期間かけて作り上げた作品が売れるという保証もありません(むしろ確率的には極めて低い)。
ネットビジネスやネットワークビジネスは低リスクで誰にでも始められる不労所得づくりの方法です。少額で開始するので、万が一うまくいかなくてもそのリスクは極めて小さくて済みます。これで大成功した人は莫大な収入を得ていますが、難点はどうやったら成功できるかが意外と知られていない点です。
行動を起こすことが唯一の対策
ここまでお付き合いいただいてありがとうございます。
最後に最もお伝えしたかったこと、それは、何もしなければ何も変わらないということです。
将来の危機が迫っていることが分かっているのに、毎日同じことの繰り返しでは、間違いなく破綻します。そうなる前に、何としてでも対策を立てて実行して頂きたいのです。
私自身も複数の対策を実行しています。それは行き先不透明な日本の将来の生活は黙っていても改善しないと考えているからです。
65歳や70歳になっても働き続けたいですか?
それとも安心できる収入源を確保してハワイ旅行を夫婦で楽しみたいですか?
私は後者が良いと思っています。
あなたはどちらが良いですか?
