あなたの定年後の年収の平均と実現できる生活

いったい定年後にもらえる年収の平均はいくらだろうか・・・

中高年が憧れる夢の「第二の人生」 。

長い間頑張って定年を迎え、そのご褒美として年金という収入を新たに得て始まる悠々自適の毎日。。

この記事は、50代に差し掛かったサラリーマンの方にぜひ読んでおいていただきたいという思いから執筆しました。

定年を迎えて年金の受給開始日が訪れれば、私たちは年金を受け取る権利が発生します。

定年後に得られる収入の平均とは? どんな生活が待っている?

定年後も収入源を気にすることなく悠々自適の生活を送る方法

日本における定年とは

日本の民法では、65歳までは就労できるようにするよう各企業・団体に対する指導があります。

つまり、65歳までは何らかの方法で人を雇えるようにしなければいけません。

そして2020年3月には「高年齢者雇用安定法」が更に改正され、70歳まで働く機会の確保を努力義務とする法案が成立しています。

「高年齢者雇用安定法」改正の推移
1986年 「高年齢者雇用安定法」で60歳定年を努力義務化
1990年 定年後再雇用を努力義務化
1994年 60歳未満定年制を禁止(1998年施行)
2000年 65歳までの雇用確保措置を努力義務化
2004年 65歳までの雇用確保措置の段階的義務化(2006年施行)
2012年 希望者全員の65歳までの雇用を義務化(2013年施行)
2020年 70歳まで働く機会の確保を努力義務(2021年施行)

※ 2020年5月7日 「All About Money」の記事より

定年という法的決まりはあるのか?

他方で、定年という定めは特に民法に規定されているわけではなく、各企業や団体がある意味「勝手に」就業規則に定めており、約80%の企業が60歳に定めています。

この背景はおそらく終身雇用という日本企業の文化にあるとも言われており、定年までよほどのことが無い限り雇い続けますよ、でも終わりの年齢は設定させてね、ということではないでしょうか。

しかし、現在年金の受給開始年齢は65歳と定められており(繰上げ受給は可能だが受給金額が減る)、60歳で定年退職したらすぐに年金がもらえるというわけではありません。

「ああ、、定年後の夢の年金生活はまだまだ先か・・」

ところで、その年金ですが、どれくらいもらえるのでしょうか?

年金収入の平均

ここでは、国民年金と厚生年金の対象となる会社員や公務員の場合を例に挙げます。

モデルケース、つまり夫が平均的年収を受け取る会社員で38年間国民年金と厚生年金に加入し、妻が専業主婦だった場合、その夫婦が受け取れる年金額は月額で約22万円です。

「ん?確か新入社員のころに聞いたような金額では?」

はい、実はこれが現実なのです。

生活費はいくら必要なのか?

生命保険文化センターの調査によると、最低限の生活~ゆとりある生活 に必要な収入は以下となっています。

  • 最低限の生活費…約22万1,000円/月
  • 平均的な生活費…約26万5,000円/月
  • ゆとりある生活費…約36万1,000円/月

ですので、モデルケースに該当する夫婦の場合、最低限の生活費しか年金で賄うことはできず、不意の支出や悠々自適な人生など程遠いことが分かりますね。
※ 2019年10月時点の情報より作成

ちなみに、ゆとりある生活と平均的な年金収入には約14万円ほどの差がありますね。

65歳から受給開始、90歳まで生きたとすると、この25年間でどれくらいの金額になるかというと、

14万円 × 12か月 × 25年間 = 4,200万円

これが、俗に言われる「老後に必要となる預貯金」なのです。

夢の第二の人生に向けた収入源の確保

もしあなたが既に4,200万円という老後資金を既に確保済みであれば、わりと安心感がありますね。

でも、その確保が難しい人には、老後も得られる収入源がないと、ゆとりある生活など難しいということになるでしょう。

いまこれを読んでいるあなたが55歳だとしたら、あと5年で定年、10年後から年金生活ということになります。60歳~65歳の間の生活費も確保が必要で、働かずに前述の36万円の生活を送りたければ、この5年間で更に2,160万円の預貯金が必要になります。

60歳ですっきり引退し、ゆとりある生活へ突入したければ、

4,200万円 + 2,160万円 =6,360万円

の預貯金を、あと5年間の間に確保する必要がありますが、どうでしょうか。

収入を気にすることなく家族と毎年海外でバカンスを楽しむ生活を送る方法

収入源を作りましょう

収入源があれば、その分生活は楽になります。

嘆いていても収入は発生しませんし、間違ってもギャンブルなどで一発当てようなどと考えてはいけません。


一つには、65歳まで継続雇用してもらうことです。

現在、会社や団体には65歳までの雇用を確保することが義務付けられていますので、定年が60歳だったとしても、65歳までは働き続けることができるのです。

しかしその場合、正規社員ではなく嘱託社員などとなりますので、その収入は半分~3分の1程度に激減することを覚悟しましょう。

何より、同じような仕事をしながら収入が激減という状況に、気持ちが耐えられるかどうかがポイントでしょう。


二つ目は、投資活動で収益を得ることです。

不動産投資なら、毎月の家賃収入ー借入金返済ー諸経費ー固定資産税 が黒字なら、それが収入源となりますし、売却時の売却益も期待できます。

金融商品への投資などもありますが、価値が変動するのと生活費と考えるほどの収益を得ようとすると数千万~数億単位の投資が必要になるので、あまり現実的ではないでしょう。

株式投資は投資先企業の業績が好調であれば配当金を定期的に受け取れますが、1株せいぜい数十円なので、月10万円を得るとしたら年間120万円、1株当たり配当金が20円としたら6万株を保有することが必要になる計算です。

1株1000円の株なら6,000万円の投資が必要ですね。


三つ目は、年金のような不労所得源を作ることです。

実はネットワークビジネスが最近、老後の収入源づくりとして再注目されているのはご存知でしょうか?

あなたが55歳だったとしたら、おそらく若いころ「悪徳商法」のようなイメージを持たれていることでしょう。

現在では徳的商取引法による規定や取り締まりが厳しく、わりと簡単に営業停止になりますので、法に反するような企業は存在そのものが難しい時代です。

つまり、現代では健全にビジネス展開している企業がほとんどということですね。

ネットワークビジネスはマルチレベルマーケティング(MLM)という、れっきとしたマーケティング戦略に基づいてビジネスを展開する方式であり、大学でも抗議が行われている方式でもあります。

参入はわりと簡単、継続的な努力は伴いますが、5年間頑張ればそれなりの収入源を作り出すことが可能でしょう。

とうとう見つけた!将来の生活を豊かにする私なりの方法

何もしないのが最も危険

学校を卒業して就職~定年まで勤め上げる~年金生活へ突入、というのがこれまでのお決まりパターンだったわけですが、これ以外なにもしていないとしたら、それはとてもリスクのあることです。

「何もしていないわけじゃない、会社で頑張ってるし、忙しいから他のことが出来ない」

分かりますが、将来を見越している人は誰にも話さずにいろいろな手を打っているものです。

自分は他の人よりも忙しいと感じたら、一度自分がいまの仕事に投入している時間、作業効率、それに見合った収入が得られているか、などを客観的に棚卸してみてはいかがでしょうか。

「忙しい」と思っていたら、実は昼休みはしっかり1時間取れていて、今しなくても済むような同僚との立ち話に1日1時間くらい使っていたり、1回10分の喫煙時間を1日3~4回とっていたり、往復2時間の通勤中なにもしてなかったり、など。

1日のうち、立ち話1時間 + 喫煙30分 + 通勤時間2時間 = 3.5時間、何も生産していないことになります。

昼休みは権利かもしれませんが、本当に忙しい人は1時間もかけてはおらず、少しでも1日の作業効率を上げようと工夫しているものです。

時間の使い方を見直しましょう

時間はあらゆる人に対して平等に1日24時間与えられていますので、これを有効に使っているかどうかがカギとなります。

本気で将来を考えている人は、本来なら権利として使える昼休みすら短時間で切り上げて、自分の将来のために使っているはずです。

通勤時間は勉強のために使い、同僚との立ち話は短時間で済ませてメール等で効率的に要件だけやり取りするなどして、有効に時間を使っているわけですね。

スマホとイヤホンで聞いているのは音楽ではありません。電車の中でスマホを見ながらやっていることはゲームではないのです。

さて、55歳のあなたは定年まで5年しかありません。この5年間しかない貴重な時間をどのように有効活用されますか?

豊かな将来を切り開く方法は、行動することの決断と、正しい行動をいますぐ始めて、これを続けることです。

今からでも間に合いますので、ぜひ行動を起こしましょう。

豊かな老後は切り開くものということに気づいて実現させました